高血圧の主な合併症は、高血圧性心肥大、うっ血性心不全、脳出血・脳梗塞、心筋梗塞・狭心症、眼底網膜病変、高血圧性腎障害など。高血圧によって動脈に負担がかかり、これらの合併症を起こす危険性がある。

高血圧で起こる認知症予防にナイシトールが有効か

高血圧症は中年以降の多くの方が罹患する生活習慣病の1つです。高血圧症では収縮期血圧140以上になってくると降圧剤を用いた薬物治療が行われます。高血圧症の薬物治療での最大の目標は血圧を下げることです。なぜなら高い血圧状態が続くことによって、全身のいたるところの血管で動脈硬化が起こり、あらゆる合併症を引き起こしてしまうからです。動脈硬化によって、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)、腎不全、心不全が引き起こされる可能性があります。この中で、動脈硬化の脳血管疾患によって引き起こされる認知症を脳血管型認知症といいます。認知症の20%はこの脳血管型です。これは脳梗塞や脳出血によって脳実質の一部が壊死してしまい、認知機能が低下してしまうことで起こります。つまりこれを防ぐには動脈硬化を早期から予防していくことが重要となります。降圧剤の場合、アンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)が動脈硬化予防に効果的な薬であることが証明されています。また高血圧以外にも糖尿病や高コレステロール血症が動脈硬化の原因となります。よってこれらの治療も積極的に行う必要があります。市販薬ではナイシトールが有効な可能性があります。ナイシトールは肥満症に使用する市販薬です。医療用の防風通聖散と同じような効果がある漢方の薬です。糖尿病、高コレステロール血症は共に肥満が原因で発病することが多いです。またナイシトールは漢方成分であるため他の薬との飲み合わせが問題ありません。よって高血圧治療にどのような薬を使っていても影響が出ることはないのです。市販薬で入手も簡単なので、食事療法、運動療法と併せて使用してみましょう。