高血圧の主な合併症は、高血圧性心肥大、うっ血性心不全、脳出血・脳梗塞、心筋梗塞・狭心症、眼底網膜病変、高血圧性腎障害など。高血圧によって動脈に負担がかかり、これらの合併症を起こす危険性がある。

医師国家試験でも問われる抗がん剤副作用と高血圧

がんの治療は医療機関において行われている治療の中でも最も高度な医療に属するものであり、がんの治療に際しては専門的な知識が大量に必要となります。しかし、基礎知識としても知っていなければならないことが多く、がんについては医師国家試験でも問われるほどの基本的な部分もあります。どんな診療科で働く場合にもがん患者に会う可能性は高く、がんについての理解は医師になるためには必須です。そのため、医師国家試験でも重要視される傾向があるのです。抗がん剤副作用についても深い知識が要求され、それに対する理解がなされているかどうかということが医師国家試験でも問われています。
抗がん剤副作用としてよく知られているのは骨髄抑制やアレルギー反応によるものであり、それが発生してしまった場合の対処法も確立されてきています。しかし、近年になって徐々にわかってきたこととして、循環器系に影響を及ぼし、高血圧を引き起こしやすいものも多いということがあります。アントラサイクリン系の抗がん剤のように以前から副作用として高血圧をはじめとする循環器への影響が知られていましたが、こういった抗がん剤副作用が化学療法一般に起こりうるものではないかという知見が集まってきています。事実としてがんの化学療法を実施している患者には高血圧を伴っている人が多くなっているのです。
しかし、抗がん剤副作用として高血圧が生じているメカニズムは明らかでない場合が多く、今後の研究が期待される分野です。特に分子標的治療薬が多くなっている今日ではそのメカニズムが不明瞭になりがちです。高血圧は他の疾患のリスクを高め、がん患者の生活の質を著しく下げるリスクがあることから積極的なメカニズム解明と解決が求められています。